Milk & Honey

心理カウンセラー:強迫性障害、夫婦カウンセリング、子供カウンセリング、産後鬱のカウンセリングについて

お正月やお盆に実家に帰って家族に会うのが辛い、そんなあなたへ6つのアドバイス

こんにちは。

心理カウンセラー・母乳ミルク育児カウンセラーの秦泉寺です。

 

今日のトピックは、お正月やお盆などの休みの期間に実家に帰って親族に会うのが辛い人へのアドバイスです。

 

 

こんなお悩みを頂きました。

「お正月に実家に帰って母に会うのはいいのですが、兄弟に会うのが憂鬱です。妹は常にネガティブマウントばかり、弟は話しかけてもシカトをする様な性格。兄弟は常に母を扱き使っていて、そんな状況に辟易します。」

 

まず、この方は長女ということで、何とか小さい頃から仲の悪かった兄弟間を直したい、改善したいという気持ちがあるとも共有していただきました。

 

1. 小さい頃に課されていたタスクは、大人になったら引き継がなくていい

小さい頃、長男だから、長女だからという何とも理不尽な理由で妹弟の面倒やしつけを任されていた方も多いかもしれません。逆に妹さん弟さんがその任務を負っていた事も考えられます。明確に言えることは、小さい頃に親から言われていた任務は、大人になって家を出た時点「無効」です!

 

一対一の人間として、長女だから、長男だから、次男だから、妹だから、末っ子だからという足かせはもう外していいのです。

 

この方は、長女として兄弟間を取り持つ事を自分のタスクのように感じてしまっているとの事でしたが、もう家を出たのですが本来この方にそんな責任はないのです。一切気にせず、兄弟をむしろ他人と同じ目線で見られる位に距離をとれる様になる事が大事です。

 

2. 家族で血が繋がっているからという理由だけで相手を好きならなくてもいい

これは、本当に多いご質問です。兄弟だから、姉妹だから、という自分ではコントロールできない部分で縛り付けられた環境で、どうしても性格の合わない相手を好きにならなければいけない、と自分に課している人がいます。

 

兄弟といえども、遺伝子構造は共有していますが、言ってしまえば共有しているのはそこだけです。何万パターンという性格構成の違いがあり、それが兄弟でも全く異なるのはよくある話です。

 

そんな相手を、小さい頃家庭環境を共有しただけで好きでいるのはむしろ至難の業とも言えます。共通の趣味もない。共通の話題もない。食べたいものも着たいものも違う。

 

大人になったら、相手を一人の「個」として認識し、「兄弟」というぼんやりした枠組みから開放してみましょう。その上で相手の事を好きかどうか。判断するのはどうでしょうか?

 

3. 兄弟の事が嫌いだったら、嫌いと思っていい!

多くの人が、「兄弟を嫌いな自分を嫌い」と思っています。これは、昔から家族の繋がりを重視する文化背景があるかもしれませんが、陥りやすい罠として、これを罪悪感とすり替えてしまうことです。

 

もしかしたら、本当に嫌味でイライラする事しかしない兄弟かもしれないのに、そんな相手でも兄弟だからという理由だけで、好きになれないから自分がおかしいんじゃないか、と自分を責めてしまうパターンです。

 

自分の判断に自信が持てず、罪悪感にすり替える事でごまかす。これは、一見相手の事を思いやり、自分の心を押し込める美徳行為の様にも見えますが、言える事は必ず我慢の限界が来ます。

 

そんな時は、口に出さなくてもいいので心の中で、「あの人の事嫌い」と思う事を認めて上げてください。許して上げてください。何が正しいかなんて、結局それぞれの主観にしか本当の答えはないと思います。自分くらいは、本当の自分の気持ちを受け止めてあげて下さい。この目的は、抱えてしまっている罪悪感からの開放です。

 

結局、誰もあなたに罪悪感を持って欲しいなんて思っていないんです。自分で自分に足枷をはめているだけなので、その足枷をとってあげます。

 

4. 常に自分で逃げ場を作る

これは、本当に重要です。

同じ空間にいる事が辛い時、トイレや別の部屋、とにかくその人と関わらなくていい時間を少しとって下さい。30分でも一時間でもいいので、「自分の時間」を作って下さい。

環境に閉じ込められると正常な判断を下す事が難しくなる事があります。少しでもその場から逃れたいという気持ちが発生したら逃げ場で深呼吸をしてみてください。

 

5. 相手に過剰な期待をしない

自分の周りに心のバリアを張る様なイメージで、相手から言われる事から自分を守るシールドを持っていると心が楽になります。その方法は、「相手に過剰な期待をしない」という事。そして、それを自信を持って行うことです。

この自信の部分が難しいと思いますが、相手はもうこういう人なんだと思う、そして自分が相手を変えようと思わない事から始めましょう。期待をすると自分から相手に漬け込むスペースを与えているようなもの。相手にも、自分は相手にしていないよ、と心から思うことでバリアを張ることができます。

 

6. 心の中にボックスを作って、そこに嫌な感情を格納する

心に「感情のゴミ箱ボックス」を設置しましょう。そして日中の嫌な事をすべてそこに格納してしまいます。一日の終わり夜寝る前にボックスを思い描いて、開けずにイメージの中できれいさっぱり削除してしまいます。方法はなんでもいいです。海でも火でも押しつぶすでも。とにかく嫌な感情を格納、分離、そして削除する。これが大事です。

 

いかがでしょうか?どれか一つでもお役にたてば嬉しいです。