Milk & Honey

心理カウンセラー:強迫性障害、夫婦カウンセリング、子供カウンセリング、産後鬱のカウンセリングについて

子育て中の夫婦のパワーバランスについて

こんにちは。

アメリカ在住心理カウンセラーの秦泉寺です。

 

今回は、子育て夫婦のパワーバランスについて書きます。

 

子供が産まれて幸せいっぱい。妊娠中は家族の絆も強まり、笑顔で溢れるイメージを抱く方も多いのではないでしょうか?

 

核家族が一般化した現代。他の家庭の内情を垣間見る機会が一気に少ない中、お手本になるのは、芸能人だったり、友人だったり、親戚だったりするかと思います。ただ、その間柄が親密でない場合、多くの場合は表面上のいい面だけを見せ合う事も多々あります。

 

「子育ては、全く違う環境で育った男女、もしくはパートナー同士が、凝り固まった固定概念をぶつけ合う場」だと思っています。

 

お互いに自分が一番いいと思う事や物を子供に提供をしようとすると、意見の違いが起こるのは当たり前といえば当たり前です。

 

ここで、どこをどう妥協して、話し合い、そして相手を理解するか。これが大事になってくるのですが、通常この時間がとれない事がほとんどです。(もしくは、避けている)

 

仕事や家事が終わり、子供が寝ているつかの間に、子供の学校や教育方針、その他いろいろな事を決定する必要が出てきます。

 

何かを決める、というのは非常に多くのメンタルパワーを使います。ただでさえ疲れているところに、いくつも決めなければいけない事がある上、意見が割れている。

 

どうなるでしょうか?

 

答えは簡単です。

「何も解決しないまま、ケンカして終わる。」

 

実はこの問題に直面した事はない夫婦はいないのではないかと思うくらい一般的な悩みです。

 

では、これをどう解決したらよいか。

 

いくつか方法はあるのですが、大事なのはどのステップをどの順番で踏むかです。

①受容(acceptance):まず相手の意見を頭ごなしに否定せず、聞いてみる。

②質問(question) :自分が相手の意見で疑問に思う事をまとめる。

③質疑応答(discussion) :質問に対して、相手の回答を得ます。

 

比較的に③のステップでケンカになる事が多いのですが、ケースによると最初の①のステップすら到達できない事もあり得ます。

 

これはなぜでしょうか?

 

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